2013年2月の日記
20歳未満でとても上手な歌い手が現れると、天才であるとか女性であれば歌姫などと言われることが良くありますが、 それが30歳を超える方と並ぶほどに上手かといえばそうではありません。
ただそういった方に期待せずにはいられないというところもあります。

20歳未満の方で最も評価できる点はパワーです。
これほどのパワーを30歳を超えても維持するのは相当な努力も必要ですし、 1曲うたう場合の疲労度も大きなものになります。
ロックにしても演歌にしてもパワフルにうたえる上限が高いに越したことはありません。
逆にどうしても足りないのがわびさびです。
ノリで押し切れるジャンルであればそれほどこだわる必要は低くなるのですが、 演歌などではわびさびが最も重要であるとも言えるので、 発声や色々な技術が相当にできていたとしても、やはりわびさびのあるうたい方のできる方と比べると見劣りしてしまいます。

わびさびを20歳未満の方に対して解説やレッスンなどで教えるというのは難しいものです。
実際に私もそれくらいの年齢の時はパワーとノリしか持ち合わせていませんでした。
例えば電話に出る前に咳払いしますよね。
あれです。
咳払いをしなさいと言われてするものと、自然とするものでは全然違いますよね。
でも上手く演技しなさいという事とも全然違います。
わびさびは個性のひとつでもあります。

年齢を重ねるにつれてわびさびのあるうたい方が自然と身に付き、 逆にパワーは落ちていってしまいます。
中には50代60代であってもとてもパワフルな方もいますが、本当にすごい事です。
そういう方にどれくらい発声練習をしているか、 維持する為にやっているトレーニングや意識している事はどんな事か聞いてみたいものです。